VoChiMinh’s blog

決して煌びやかではないホーチミン駐在妻の日々のつぶやき

ベトナムの自動販売機

あるんですよ。

ベトナムにも自販くらいありますよ。

ただ、街中にはまず置いてない。

今通ってる大学で初めて発見した。

 

ご存知ですか?

ベトナムは小銭がありません。

最小単位は200ドンという紙幣。

(あとピン札はえらい臭い。)

 

そのため、自販にはお札を入れる装置だけあって、水は5000ドン。日本円で約25円だ。

こちらの自販機は、番号を入力してアームのような装置が飲み物を迎えに行くスタイルのもののようだった。

つまり日本のスーパー銭湯に置いてある牛乳の自販のタイプだ。

 

シュワシュワしたい気持ちだったのでセブンアップを購入してみることにした。

 

ボタンを押し終えると彼は予想外の動きを始めた。

セブンアップを迎えに行く腕のような機械はピクリとも動かず、セブンアップが自ら

「ポン!!!!」

と飛び出してきた。

 

待ってくれ。

待ってくれよ。

私は今、セブンアップを飲みたい。

でもあの子、今、だいぶ上段の方から飛び降りましたよね?

 

恐る恐る取り出す。

恐る恐る蓋を開ける。

 

「ピシャァ!!!!」

 

ものすごく歯切れの良い音だ。

ものすごく暑い日だったらこれも一興かもしれない。

ただ乾季に入ったホーチミンはびっくりするほど涼しくて過ごしやすい。

ただの迷惑である。

そして私の手とTシャツはペタペタになった。

周りの学生は笑っている。

ヘラヘラと笑うしかない。

 

なんてアホな作りなんだ。

と呟きながら、この結末を予想しながらあの場で開けた自分を呪う。

 

トイレで手を洗い、授業が始まる。

今週は新しいタームに入ったので先生の話を必死に聞き取っていると、

 

「ピシャァ!!!!」

 

どこかで聞いたことのある音がした。

 

香港人が教室の隅でびちゃびちゃになっている。

授業中に。

彼の手にはセブンアップがしっかりと握られていた。

 

彼は買ってすぐに同じことを予想したろう。

そして、少し寝かせれば炭酸も落ち着いてくれると思ったのだろう。

ハンカチを差し出しながら同盟として握手をした。

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