ベトナムのヨガスタジオ
今日は授業の終わりにジャーニーに誘われて、ベトナム人たちが通うヨガスタジオの見学に行ってきた。
駐妻が通うのはベトナムの中でも非常に高価なものがほとんどなので環境も綺麗だという噂だが、
ロコたちが通えるヨガスタジオってどんなものなのだろう。
興味があった。
実は私は柔軟体操とマラソンが死ぬほど苦手で、ヨガはずっと敬遠してきた。
ヨガをやってる人たちのことをヨギーまたは片岡鶴太郎さんと呼んでいるくらい距離をとっているが、ただたんに出来ないだけのヒガミである。
一方ジャーニーは、韓国で1日2回、朝晩のヨガを欠かさないくらいの片岡度。
なかなかの鶴太郎だ。
なるほどお肌が綺麗なわけだ。
彼女は27歳にして仕事を辞めて1人で留学して回ってる身なので、お金も派手な使い方はしない。
コスパ重視でヨガスタジオを探しているようだった。
今日行ったスタジオは大学から徒歩5分の好立地。
朝晩通うには申し分ない。
いざ行ってみると、確かに客層はベトナム人たちオンリーだった。
入口の真正面に簡易的な受付があり、そこで見学の断りを入れていると、受付のお姉さん越しに奇妙なものが見えた。
全裸の女性だ。
「?」
ジャーニーと目が合う。
ジャーニーは非常に真面目で素朴な子なので笑いながら手で目を覆っていた。
私はというと、ベトナム人の女性の裸を見るのは初めてだったので、
「あ、身体は思ったより白いんだ〜」
などと心で呟いていた。
なぜ全裸が闊歩していたかというと、
入口とシャワールームとヨガスタジオの入り口が、すべて一直線上に用意されていたからである。
シャワールームの廊下を通らずしてスタジオには行けない。
まぁ、常識人であればカーテンの一つも設置するのだが、
ここがどこだか忘れてはいけない。
これが会社だったら新卒の応募が殺到するだろうというくらいの「風通しの良さ」だ。
受付で開講時間や値段の説明を受けてみるのだが、最終的に彼女は首を縦に振らなかった。
まぁ、わたしも同じ判断をするだろう。
説明を受けてる間も、右目の端で往来する裸体を見なければならなかったのだから。
そしてそれは入口の外の人にも起こりうることなのだから。
とにかく、私は今日、スペシャル通訳キャラちゃんが病気で不在でも、私を好意的に誘ってくれたジャーニーを尊敬する。
私の英語はとにかく不完全で、滑らかではない。
相手に負担をかけることも多々ある。
でもジャーニーも他のクラスのみんなも、全然気にせず人懐っこく喋りかけてくれる。
そのマインドが、わたしには、やや欠けているのだ。多くの日本人もそうではないだろうか。
私は言葉が通じないと自らシャットダウンしに行く傾向にあったのだが、本当のコミュニケーションてそういうことじゃないな。
同じ人間で、社会人である。
汲み取ったり、配慮したりする能力は等しく持っているのだ。
そこに存分に甘える方が、色んな経験ができそうだな。
そう考えるこの頃である。