VoChiMinh’s blog

決して煌びやかではないホーチミン駐在妻の日々のつぶやき

Day1 ■ランボーの怒りの大掃除■

 

土曜日の夜にホーチミンに到着し、

疲れから荷解きも中途半端なまま迎えた日曜日の朝。

 

私にとっては今日が本格的な帯同初日になるわけだが、

旦那様は早朝から野球の練習で夕方まで帰らないとのこと。

初日の日曜日くらい一緒にホーチミン散策してくれるのかと思っていたが、

私が選んだのはそういう旦那様だったことを思い出し、仕方ないと諦める。

 

6:30に起きて旦那様を見送ると、広くて雑然とした部屋にポツンと一人。
なにをしようかワクワクしてきた。

Amazonミュージックをそこそこの音量でかけながら、改めて各部屋の作りや収納されている物を確認していると、あまり掃除をしていなかったのか、ツルツルのはずの床がなんだかザラついていることに気がついた。


気持ちが悪いので今日はとりあえず掃除から始めることに決定!

 

引越しで送った荷物は2週間経たないと届かないので、物資が不足してる状態からのスタート。

掃除道具なんて揃ってるはずもなく、かろうじて、

えらい毛足の長い箒と、分厚くてゴミを拾いきれないチリトリだけがある。

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寝室から掃き掃除を始めるのだが、

誰かここで野球しました?と思わずにいられない量の砂と旦那様のスネ毛が集まってくる。

ところがなかなかその子たちがチリトリに乗ってくれない。
少しチリトリを引いては掃き、引いては掃きを繰り返していたら、

掃除していたはずの寝室から出て行ってしまった。


おまけにこの箒自身も抜け毛がひどく、30分に1束、

納豆を包めそうなくらいの毛束がぬけるので、発狂を通り越して一人で笑う始末。

 

 

いたちごっこな掃き掃除はやめて、拭き掃除に変更しよう。
ところがやはり物資不足のため雑巾がない。

おまけにタオルも単身用の数枚しか用意されておらず、どのタオルも犠牲にはできなかった。


チリトリと箒の使えなさに気が立ち始めていた私は、

勢いをそのままに、Tシャツを雑巾がわりにしてやろうと決意。


旦那様のクローゼットの中から絶対最近着ていないと思しきTシャツを独断と偏見でチョイスして引きちぎる。

気持ちはもうランボー
しかし実際は非力な女性なので、手でうまくちぎれる訳もなく、ハサミを探すがこれもまたない。
仕方なく包丁で勢いよくTシャツを裂いた。

これでもう完全にランボー

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勝手に引き裂かれたTシャツは4枚の雑巾と化したのでした。

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そこからエンジンがかかったランボーは、5部屋分の掃除をしながら物の配置換えと整理整頓をしていく。


途中スコールが起きたので窓を閉めに慌ててベランダへ向かうと、そこには信じられないくらい枯れた観葉植物が。

 

 

 

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「なんだと?2ヶ月住んだだけで、こんなに枯れる…だと?」


基本的に家具家電は備え付けられている家なので、

この観葉植物もマンション側が好意で用意してくれていた立派な物だったのだろうが、

好意を向ける相手は選んだほうがいい。

ランボーの旦那はランボー以上にランボーだ。

 

窓を閉め、この観葉植物をどのように処分するか考えながら書斎の整理を始める。


棚に不規則にしまわれた本やガラクタを整えながら棚の拭き掃除をしていると、とんでもないものと目が合った。
一瞬ランボーの肩がビクッと跳ねる。

 

 

 

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仏像の首。
ランボーの旦那の供述では、もともと住み始めた時は玄関に置いてあったらしい。
ただ流石のランボーの旦那も、不気味だしダサいと感じたようで、なぜか書斎の棚に適当にしまったそうだ。
いっそ扉のついている棚にしまって欲しかった。

 

 

そんな冒険を続け、そこかしこにいる大量の小柄な蟻🐜と戦ったり掃除したりすること5時間。


ランボーなりに満足のいく清潔感になったため「ランボー怒りの大掃除」を終了。

旦那様の帰宅後、おすすめの居酒屋で決起会を行い早めの眠りにつくのでした…